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15話 愛楽くんに似合う服

Autor: 鈴奈
last update Fecha de publicación: 2026-03-11 20:00:48

 10時1分。愛楽くんの予定通り、ブルーモールに到着した。

 ブルーモールは、ショッピングエリア、スポーツエリア、ゲームエリア、映画館からなる大型複合型施設。お店の種類も数も豊富で、老若男女問わず多くの人に利用されている。といっても、私はそんなに用事がないし、男の人に会うのも怖いから、就活前にお父さんとスーツを買いに行った時と、みりんちゃんと映画館に行く時くらいしか行ったことがなかったけれど。土日は駐車場に停められないほど人でごった返しているらしいけれど、今日は平日。駐車場にはそれなりに空きがあった。

 車から降りてすぐに、また愛楽くんに片手を捕まえられてしまった。うう……今日はなんだか、絶対逃げられない気がする……。

 ショッピングエリアの四階が、メンズ服エリアらしかった。エスカレーターで向かう。

「今日はゆうの心拍数が高くなった服を買うつもりなんだけど、ゆう、今日、心拍数高くなりっぱなしだね。基準値決めておこうかな。今日の平均が102だから、106でどうかな」

 

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     10時1分。愛楽くんの予定通り、ブルーモールに到着した。 ブルーモールは、ショッピングエリア、スポーツエリア、ゲームエリア、映画館からなる大型複合型施設。お店の種類も数も豊富で、老若男女問わず多くの人に利用されている。といっても、私はそんなに用事がないし、男の人に会うのも怖いから、就活前にお父さんとスーツを買いに行った時と、みりんちゃんと映画館に行く時くらいしか行ったことがなかったけれど。土日は駐車場に停められないほど人でごった返しているらしいけれど、今日は平日。駐車場にはそれなりに空きがあった。 車から降りてすぐに、また愛楽くんに片手を捕まえられてしまった。うう……今日はなんだか、絶対逃げられない気がする……。 ショッピングエリアの四階が、メンズ服エリアらしかった。エスカレーターで向かう。「今日はゆうの心拍数が高くなった服を買うつもりなんだけど、ゆう、今日、心拍数高くなりっぱなしだね。基準値決めておこうかな。今日の平均が102だから、106でどうかな」 筒抜けで、なんか恥ずかしい……。 愛楽くんは、クスッと笑った。「全部、恐怖心とか不安とか、マイナスの波形じゃないから嬉しい。俺のこと、大丈夫になってくれて嬉しい」 それは、そう……。だってもう、愛楽くんのこと、全然怖くないから……。 でも、緊張でドキドキしっぱなしだよ……。これはマイナスの部類じゃないのかな……? 「あ、四階着いた! 行こう!」 はしゃぎ気味の愛楽くんから、やる気を感じる。私はきゅーっと心臓が細くなったようになった。「ゆう! これ、どう? これは? こっちの方がいい⁉」 ピンクのチェックのパーカーに、黒い薄手のジャケット。 白いシャツに、大きめの青いアーガイルのカーディガン、ゆるっとした薄い色のジーンズ。 カラフルな柄のシャツに、蛍光緑のラインが入

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